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BarOA第1倜 : 浊䞊裕光氏×鈎朚雅子氏4杯目

オヌプンサむ゚ンス掚進のために、図曞通ず出版瀟で䜕ができるず思いたすか

浊䞊 裕光 / 鈎朚 雅子

25/7/18

Springer Nature / 九州倧孊

ずある䞋町にある雑居ビル。裏手の階段を降りた先にあるBar Open AccessBarOAでは、様々な思惑を秘めた倧人たちが和やかに奜きな飲み物を片手に談笑しおいる。さお、今宵はどんなお話が展開されおいるのやら......。


長い倜もここでひず区切り。爜やかなラストオヌダヌを飲み干せば、満ち足りた気分で家路に  ずはいかないようで たたのご来店、そしお皆様の新たなご来店を、BarOAはい぀でもお埅ちしおおりたす。

2025/10/27远蚘Springer Nature Japan公匏りェブサむトでご玹介いただきたした 【お知らせ】孊術情報の舞台裏を探るBarOAOpen Accessシリヌズ蚘事の公開 — JPCOARりェブマガゞンより | https://www.springernature.com/jp/news/20251024-announcement-jpcoar-baroa-jp/27822716


今宵のお客様


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浊䞊 裕光Springer Nature 岡山県生たれ、千葉ずカリフォルニア育ち。倧孊からポスドクたでアメリカずドむツで化孊関連の分野で研究に携わり、囜内䌁業の研究職に。その埌、出版業界に転職し11幎匷。化孊は奜きなので、ただ時々論文を眺めたす。最近は読曞ず海倖旅行から離れおしたっおいるので、そのうちたた再開したいず考えおおりたす。




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鈎朚 雅子九州倧孊 孊術情報センタヌ珟囜立情報孊研究所NII)で採甚され、倧阪倧孊に転出。諞事情により北海道倧孊に転勀したのち、小暜商科倧孊、北海道倧孊、旭川医科倧孊、静岡倧孊、NII、名叀屋倧孊、神戞倧孊、九州倧孊、ず転々ずしおきた。䜏んだ所みな郜。『月刊DRF』やJUSTICE『jusmine』を創刊・呜名した若かりし頃のヒラメキやパワヌが今や芋る圱もないため、最近は䜓力を぀けるべく山登りを楜しんでいる。



〔 1杯目 2杯目 3杯目 4杯目 〕

1.     Springer Natureずしおのオヌプンサむ゚ンス

鈎朚以降S浊䞊さんはアカデミック・゚ンゲヌゞメント・ディレクタヌずいう圹職ですが、どんなお仕事なんですか

浊䞊以降U私はアカデミック・アフェアヌズっおいう郚の所属になるのですが、我々の郚の関心は、研究に関わるさたざたなステヌクホルダヌず出版瀟の関心が亀わるトピックに぀いおです。それらトピックや課題に関する情報や意芋の亀換、共有を行っおおりたす。 䟋えばオヌプンサむ゚ンスOS、AIの䜿甚、研究公正の掚進のように、さたざたなステヌクホルダヌが携わっおいるテヌマの堎合、お互いの理解深化を目的ずした情報や意芋共有っお重芁だず思うんです。特に、各方面でさたざたな進展がある䞭、呚りの状況、関心や懞念を孊ぶこずは倧切だず思いたす。 日本囜内だけでなく、䞖界各地にアカデミック・アフェアヌズの関係者がおり、このような掻動を行っおいたす。 ちょっずわかりづらいんですけど、そういった郚眲になりたす。

今はオヌプン化に泚力するディレクタヌずいうこずですか

OSは焊点の䞀぀ですが、さたざたなテヌマに関わっおおりたす。自分の解釈では基本的に、出版瀟、倧孊、研究機関、助成機関や囜の機関の関心が亀わるトピックであれば守備範囲です。 ただし、私の郚の堎合はノンコマヌシャルの芳点です。 匊瀟の䞭では、今やはりOSがすごく倧切なトピックであるので、日本や海倖の倧孊、ファンダヌずOSに関わる話をするこずが倚いです。ただ、OSず蚀っおも、オヌプンアクセスOAもあれば、デヌタもあれば、コヌドもあれば、よりよい研究・研究環境を築くための研究公正だずか、DEI (Diversity, Equity & Inclusion)、 倚様性・公平性・包括性ですね、そういったこずも話に挙がりたす。AIの話も増えおおりたす。

Springer Natureさんの䞭でのOAぞの認識はどうですか。具䜓的には、賌読モデルからOAぞの転換はどうでしょうか。党郚転換できそうですか

匊瀟ずしおはOAを進め、原著論文を党おOA化するこずが目暙です。実際にこれがうたくいくかどうかは、䞭囜やむンドみたいな論文生産量の倚い囜にかかっおるず思うんです。ただ、我々ずしおは、原著論文に関しおは、そこを目指しおいるずころです。 我が瀟ずしおは、OAのみを進めるずいうよりも、OAを含めたOSを進めたいずいうずころです。

OSを進めたい、ずいうのは、論文だけじゃなくデヌタもオヌプンにしおいきたいっおいうこずですか

はい。オヌプンにできるものは。

サむ゚ンスをオヌプンにしたい、っおいうこずですよね。

そうですね。䟋えば昔から、ネガティブデヌタをもっず出版すればいいんじゃないか、っお蚀われるこずがあるんですけど、確かにネガティブデヌタが貎重な堎合もあるず思うんですよ。ただ、ネガティブデヌタでの論文執筆っお、あんたりモチベヌションが䞊がらないかもしれたせん。ゞャヌナル偎の話、評䟡の話もあるかもしれたせん。たたネガティブデヌタず䞀括りでいっおも、おそらく、たずたりのあるデヌタずしお共有できるものず、できないものがあるかず思いたす。 デヌタ共有ずいう圢なら、ネガティブデヌタも含めお、それが論文化されおいなくおも、他の人が芋られる、䜿甚できる、っおいう状態になる。それが倧切だず思うんですよ。もちろんそのためのプラットフォヌム、ノりハり、モチベヌションなど倚数のファクタヌがありたすが  。

2. OAのコストず持続性

最近、ゎヌルドOAの䞀皮ずしお「ダむダモンドOA」ず呌ばれる、著者も読者も費甚負担がないOAがありたすが、あれはどう芋おたす

Springer Nature では、出版しおいる玄 3,000 誌のゞャヌナルのうち、100誌以䞊がダむダモンドOAで出版されおいたす。ダむダモンドOAっおすごくいいず思うんですけど、結局、そのコストを誰が負担するかっお話で。スポンサヌが぀いおいるこずが倚いずは思うのですが、コスト負担を螏たえおちゃんず、持続性がありながら運営しおいけるかっおのは、環境が敎っおいないず難しいのではず思いたす。これもスポンサヌによるのかもしれたせんが、ゞャヌナルの持続性以倖には、投皿論文が増加した際の察応スケヌラビリティや䜿甚性向䞊を目指したプラットフォヌムやワヌクフロヌのアップグレヌドが、堎合によっおはチャレンゞングになっおしたうかもしれたせん。あくたでも憶枬ですが。 もちろん、南アメリカずか、ダむダモンドが倚い地域もあったりするんです。ただ最近、ダむダモンドで始たったけど、論文掲茉料APCArticle Processing Chargeを取り始めた、ずいうケヌスも聞いたこずがありたす。どの皋床かは聞いおおりたせんが。やっぱり、持続性が難点みたいですね。

Springer Natureさんに100誌もあるずは びっくりです。

掚枬するずころでは、孊䌚誌でダむダモンドOAずしおいるずころは、おそらくその孊䌚さんがコストを負担しおいるず思うんです。ダむダモンドは、アむデアずしおはすごくいいんですけど、そのコストを誰が持続的に負担するか・できるか、たた拡匵できるか、さたざたなアップグレヌドができるか、っおずころが、すごく倧きい論点だず思いたす。

コストを誰が負担するかずいう点でもう1぀お聞きしたいんですけど、APCが今埌安くなる可胜性はあるんでしょうか そもそもAPCの倀段っおどうやっお決めおいるんですか。

安く、ですか。難しいのが、昔の出版プロセスず今の出版プロセスを比べるず、今の方がより倚くのものが詰め蟌たれおいるのではないかず思いたす。 今は、投皿から出版たでのプロセスにおいお、新しいツヌルが導入されたり、チェックが入ったり、よりスムヌズなトランスファヌだずか、投皿時にプレプリントを同時投皿するなど、より䟿利になっおいるずは思いたすので、その郚分のサヌビスを無くす、みたいな流れになるず安くなるのかもしれないですけれども、むンフレに加え、より速く、より䜿いやすく、より粟床を䞊げおいきたいずなるず、結構厳しいんじゃないかず思いたすね。

遅くおもいいから、APC半額ずか


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遅くおもいい方はいらっしゃらないず思うんです笑。

いらっしゃらないかもしれないけれども、䟋えば若手研究者でね、APCが払えなくお投皿できない、研究成果を発衚できないのは、悲しいじゃないですか。

䞀般的な感芚では、高いず感じられるず思いたす。 ただ、䟋えばNatureなどの、論文の採択率が他のゞャヌナルよりも䜎く、遞別の厳しいゞャヌナルの堎合、出版ず公開のコストは、論文が採択された少数の著者によっお、APCずいう圢で賄われる必芁がありたす。これはオヌプンアクセスの課題の1぀であり、Nature やNature関連誌のAPCが他のゞャヌナルよりも高い䞻な理由です。 Springer NatureのAPCの䟡栌は、次の掻動に関わるコストを含むゞャヌナルが提䟛する䟡倀を反映しおいたす。査読の管理、出版、プロモヌション、著者ぞのサポヌト、持続可胜な優れたサヌビスを提䟛するためのシステム改善ぞの投資、および䞖界䞭から発芋され、アクセスを保蚌するむンデクス䜜成ずホスティング。ゞャヌナルポヌトフォリオ党䜓の䞀貫性ず持続可胜性を確保するため、毎幎䟡栌蚭定を芋盎しおいたす。 賌読誌もOA誌も同じで、論文の数がもうちょっず少なかったら、そこにかかる総コストっお抑えられるず思うんです。だから、やっぱり、1本1本の論文の䟡倀っおいうのを考えないずいけないず思うんです。 そうするず、所属機関の評䟡、囜からの評䟡、ファンダヌからの評䟡、あずは孊䌚だずか研究者コミュニティヌ内の評䟡、そういったものが合わさらないず、論文が少なくおもいいや、ずは䞭々ならないず思うんですよね。 以前より出おいる話だず思いたすが、論文の量にひっぱられ過ぎないような研究評䟡の議論が倧切なのではず思うんですけどね。ただ、もちろん量自䜓に関しおもいろいろず議論ができるかず思いたすしもちろん論文の質も、論文以倖の成果物や貢献の話もあるかず思いたす。

3. ラストオヌダヌ共に研究者を支えるために

この話続けたいんですが、お店から、そろそろラストオヌダヌの時間ず蚀われたした。

そうですね、ラストオヌダヌ。 僕はあたり、図曞通の方々ずお話をさせおいただく機䌚が倚くなくお。営業の同僚が図曞通の方ずOAや曞籍の話をするずきに、たたに同垭する以倖、あたりないんです。 少し単玔かもしれたせんが、もずもず倚くの堎合、出版瀟ず倧孊は、論文や曞籍を出版するずころず、それを曞いたり買ったりするずころ、みたいな関係性だったず思うんですけど、今はそれがより耇雑化しおいるず思うんです。その䞭で、図曞通ず出版瀟っお、賌読、OAや転換契玄以倖でどういったコラボレヌションが研究者のためにできるのかな、っおいうこずを聞いおみたくお。

こんなコラボレヌションずいう答えはただ無いんですけど、出版瀟も図曞通も、研究者を支える立堎で同じですよね。

そうです。同じですね。

䟋えば、先生からこういう話あったよずか、情報亀換ができればもっず楜しいかな、ず思っおたす。 出版瀟の方が先生たちずどういう話をしおるか、倧倉興味がありたすね。もちろん図曞通員ず先生たちの話も。あ、こっちは倧した話はしおないかも。

そうですね。䟋えば、今埌、図曞通䞻催の出版関連のセミナヌみたいなものがある時に、出版瀟の者が出版に関わる動向や取り組みに関しお話すずか、そういう堎は色々䜜れるず思うんです。 そういったセミナヌ以倖でも、意芋亀換、情報共有だずか、䜕かできないか。難しいかもしれないですけど、そう思っおいたす。

この間、久しぶりに本を読んだんですけど、「有意矩な話し合いをするには、たず信頌の構築が欠かせない」っお曞いおあったんですよ。 出版瀟の方ず図曞通ずは、ゞャヌナルの䟡栌亀枉ずかの話し合いをしおいお、ちょっず殺䌐ずしおいたすよね笑。お互い信頌を構築しないずいけないですね。

ははは。はい、そうですよね。 最近ScholAgoraずいう新しい組織ができたしたが、色々なステヌクホルダヌがもっずフラットに話せる堎を䜜りたい、ずいう考えが蚭立の背景にあったず聞いたこずがありたす。ずおも玠敵なこずだず思いたす。


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本圓にいいこずだず思いたす。利益盞反には気を付けないずですね。 でも、今日は色々なお話が聞けお良かったです。もう少し詳しく聞きたかったずころもあったので、たた機䌚がありたしたら

ぜひぜひ 我々ずしおも、図曞通の方のお仕事っおもっず知りたいなず思っおいお。機䌚があったらもうちょっずお話したいし。

・次の店行きたすか笑。



 今宵のドリンクラストオヌダヌ 


最埌はりィスキヌで
最埌はりィスキヌで

日本酒も眮いおあるんですか 宮寒梅、䞀番奜きなお酒なんです。
日本酒も眮いおあるんですか 宮寒梅、䞀番奜きなお酒なんです。

※BarOAは架空のバヌです。 ※察談は2024幎11月に行われたものです。内容・所属等は察談時の情報に基づきたす。



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本蚘事は クリ゚むティブ・コモンズ 衚瀺 4.0 ラむセンスの䞋に提䟛されおいたす。
ただし、蚘事䞭の図衚及び第䞉者の出兞が衚瀺されおいる文章は CC BY の察象倖です。
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